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ニュージーランドへの留学のメリット・デメリット【元留学エージェントが語る】

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ニュージーランドへの留学のメリット・デメリット【元留学エージェントが語る】

こんにちは、mikoです。

今回はニュージーランドへ留学するメリット・デメリットをお話したいと思います。

現在ニュージーランドもしくは海外に留学を検討されている方、今回は実際に夫婦で海外留学&留学エージェントとして勤務していた経験からニュージーランドへの留学がどんなものなのか実際のところをお伝えしたいと思います。

①教育機関

まず、ニュージーランドで何を目的として留学するかとなると、ざっくり大きく分けて

(1)語学留学

(2)高校や大学・専門学校等に進学

ということになると思います。

大前提としてニュージーランドは英語圏なので、英語を勉強したい方、将来的に英語圏でキャリアを積んでいきたい方にとってはもってこいの国です。

 

ここでは、高校や大学・専門学校等に進学を希望される方も、入学要件としてIELTSなど、ある程度の英語力が必要となることが殆どなので、

まずは語学留学からどういった感じなのかをお話していきます。

 

(1)語学学校について

ニュージーランド中に語学学校が点在しており、実際に私達もオークランド市内にある語学学校に1年ほど!通っていました。

ニュージーランドでは、日常生活においては独特のキーウィアクセントもしくはブリティッシュアクセント寄りの英語を耳にすることが多いですが

語学学校はどうなのかというと、結構色々な国籍の先生(ニュージーランド、イングランドに加え、アメリカ、カナダ、フィリピンなど)が在籍していることが多く、

必ずしも特定のアクセントの英語ばかりを教わるというわけではありません。(学校の規模や方針にもよると思いますが)

というのも、英語圏で生活した経験がある方はおわかりになると思いますが、英語とひとえにいっても、アメリカンアクセント、ブリティッシュアクセントの他にも、ニュージーランドのキーウィアクセント、オーストラリア、インド、フィリピン……というように、その国や地域ごとに色んなアクセント・スラングなどの表現などがあり、特にアクセントに関しては、様々なものになれていたほうがI、日常生活で出会う様々なナショナリティとのコミュニケーションで役立つ事となるからです。

特にニュージーランドに関しては多国籍国家なので、日常的に様々なアクセントにふれるチャンスがあるでしょう。(例えば、Uberの運転手さんはだいたいインド系の方で、陽気な雰囲気のアクセントで話しかけてくれることが多いです)

生徒については、学校にもよるところが多いですが、オークランド市内の語学学校については日本人含め、アジア系の生徒の割合が高く、それと同じ位ブラジル、コロンビア、チリ等南米からの生徒の割合が高く、少数フランス、スペイン、ドイツ、ベルギー等ヨーロッパ諸国からの生徒がいるといったイメージです。

(2)高校や大学・専門学校等に進学

高校留学については、英語圏に子供を留学させたいと思うご両親の方にとって、例えばアメリカやイギリス留学より費用が安い、治安が良い、のんびりとした自然の中で勉強できるなどといった理由で、近年ニュージーランドは人気の留学先となっています。

留学を検討する際に、まず知っておいて頂きたいニュージーランドと日本との違いについては、高校3年生の時点で大学1年生で学ぶ教養を前もって学ぶことになるので、高校の段階で大学で学びたいプログラミングやアカウンティングなどを学ぶことが出来るという点です。

また、以上のような教育システムからニュージーランドの大学は4年間ではなく3年で卒業することになります。

そして、ニュージーランドの大学に行きたい人にとって日本の制度と大きく異なる点は、大学入試がないということ。

では、一体どうやって大学に入ることができるの?!というと、ニュージーランド国内の高校と日本を含む国外の高校から進学する場合で要件が異なるのですが、

 

(1)ニュージーランド国内の高校から進学する場合

NZQAという評価(共通試験に基づいた高校の通知表・成績表のようなもの)と高校の出席率

(2)国外の高校から進学する場合

通学している高校の成績と卒業証明書にくわえて英語力(IELTS等)の証明 ※英語力の証明については各大学が備えているファウンデーションコースに替えられる

 

そして、日本の大学と大きく異る点としてもう一つ、ニュージーランドでは大学と専門学校(ポリテク)は大学と同じ扱いであるということです。

これはどういうことかというと、もともとのニュージーランドユニバーシティは8つの国立大学にわかれ、日本でいう旧帝大のような形で運営されています。つまり、ニュージーランド国内にある大学は8つだけで全て国立となります。

そして、高校卒業後に進学するその他の学校は全部私立、これが日本でいう専門学校となります。

こちらの専門学校でも大学と同じ様に学位号や博士号の取得が可能なのです。

 

簡単に言えば、

国立(8校) → 大学 ※3年制

私立(180校)→ 専門学校 ※コースによる

といった分類となります。

専門学校は色々な種類はあって、大学のように総合的に学問が学べる専門学校や、料理や美容といったような、より特定の分野に特化した専門学校など色々あります。

入学する層も日本とは違って、若年層に限らず、様々な層が特定のスキルを習得するために就学しているのが特徴となります。ということもあり、日本とは違ってより専門性を高める学生に対して、入学要件に数年の実務経験が必要となる場合もあります。

基本的に入学要件に関してはIELTSのスコアが必要となり、コースも数週間のものから3年に及ぶものも多岐にわたります。

 

②費用

留学を実現させるためのキーポイントとなる費用。

学費については期間や専攻によって異なるので一概に言えませんが、年間20,000ドル程度かかるコースも多いです。

費用面に関して大学と専門学校の間で大きく異るポイントは、海外留学生は費用が割高になることです。

海外留学生として大学に高い費用を払うメリットとしては、大学卒業後に自由に就職活動が可能となるポストスタディワークビザが1年から3年間の期間にて出るということです。

専門学校の場合は、多くの場合は、通学期間中は学生ビザ、その後期間を開けずに、すぐに就職してワークビザ等を企業から出してもらわなければならず、卒業後すぐに期間をあけずにワークビザをサポートしてくれる雇用先をうまく見つけられるかを考えるとなかなか滞在するハードルが高くなってしまいます。

そういった点を考慮すると、海外留学生としては大学費用は非常に高額となりますが、卒業後ビザを保証されるという意味で価値のある投資になることかと思います。

 

生活費に関しては、総じて東京の都心で1人暮らしよりちょっと高い位の感覚です。

多くの住まいについては家賃が週払いということ。ここらへんのトピックについては以前の記事に書いてあるので知りたい方はこちらをどうぞ。

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他に大きく異るのは、一人暮らしのほとんどの学生はフラットというシェアアパートメント、もしくはシェアハウスに住むことになるという点です。そのため、部屋は個別でもキッチン、バス・トイレが共有ということになります。

こちらについては、気になる人とそうでない人に大きく分かれるのですが、良い点としては、良いハウスオーナーやフラットメイトにめぐりあえて、海外での新しい友人や知り合いができるというところ。

悪い点としては、想像に易いですが、オーナーや共同生活者とうまく行かなかったり、騒音や衛生面が気になったりというようなところでしょうか。

生鮮品や日用品については、そこまで日本よりかけ離れて高いという事はないのですが、酪農大国、海に囲まれているイメージからしたら思ったより安くないです!

ただ、クオリティに関しては、ちょっと傷んでいる野菜・フルーツ、乳製品などが売られていることはざらなので、最低限賞味/消費期限は前か(それすら当てにならないこともありますが)、カビや傷んでいるところがないかはしっかりチェックしましょう。

おそらく、海外にでたら日本よりしっかり品質や商品を管理しているところってなかなかないと思うので、ニュージーランドに限ったことでは無いのでしょうが……

 

③安全面

ニュージーランドはアメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が2020年に発表した治安ランキングでなんと日本を超えて2位となっております!

しかし、実際に住んでみるともう少し良く見えてくる面はあって、もちろん日常的に生活の安全が脅かされるようなことはありませんが、それでも軽犯罪率やドラッグの使用率は多いので日頃から海外ということを忘れないこと、保険の加入は可能はする(留学をする場合には必須ですが)ということはお忘れなく。

実際にオークランド市内に住む私達は、アパートにあるロッカーから鍵を壊され私物を盗まれていますし、夜道では明らかにドラッグ使用者である人も珍しくありません。

一方で、例えば旅行で見知らぬ街に行った時なんかは、道行く人やバス運転手さんもみんな親切に助けてくれたりして、総じてのんびりしていて親切な人は多いです!

また、海外における差別的なことも特にオークランドはアジア系の移民が多いこともあって、ほとんど目の当たりにしたことはありません。

④便利さ

便利さと衛生面で日本に適う国はもはやニュージーランドとの比較を通り過ぎてどこにも無いと個人的に思っているのですが笑

特に交通期間に関しては、だいぶ事情が異なっていて、2021年現在地下鉄が無いのでメインの移動手段はバスもしくは電車になります。

特に、地方に行けば行くほど、電車もなく殆どの公共交通手段はバスとなります。

そして、このバスは遅れたり運休することはザラなので、なかなか不便。車が運転出来る方は、中古の車やバイクがあると、生活がかなり便利になると思います。

実際に旅行をする際も運転できるかたはレンタカーで各地を回ることをおすすめ致します。

日常的な面では、飲食店やスーパーは基本的に早く閉まってしまうので、夜中に出かけたり、ちょっと買い物がしたいという時にかなり選択肢が少ないのが実情です。

最大都市のオークランドでさえこんな感じなので、もう少し田舎の方に住むことになれば、より不便に感じることが多くなるかと思います。

クライストチャーチに言った時なんかは夕方5時過ぎにはほとんどのお店が閉まっていて、なかなか不便な思いをしました。

⑤娯楽・アクティビティ

楽しさという点に関しては、大きく好みが分かれるところかと思います。

自然やのんびりした暮らし&アウトドアが好きな人にはもってこい 山も海もすぐ間近、車が運転できれば毎週末アクティビティの選択に窮することは無いと思います。

ニュージーランドには温暖な気候の中にも四季があり、夏はビーチで、冬は雪山でウインタースポーツといったように季節ごとにアクティビティを、また北島と南島では気候や地理も大きく異るので、すこし車や飛行機で移動すれば、各エリアの雄大な自然を楽しむことができます。

逆に、買い物やおしゃれ、トレンドに興味があるみたいな人にはすこし退屈に感じることが多いと思います。また、お店の展開もあまりバラエティがないので、ショッピングや美味しいレストランを見つける楽しさも日本の都市と比べてしまうとすこし寂しく感じてしまうと思います。

ニュージーランドのいいところとしては、日本よりも街の規模が大きくないので、すこし街から離れればほんとに人も歩いていない、(ほんとに人より羊が多い)のんびりとした牧歌的な景色が広がっているというところ。また、小さな町に行けば行くほど、通り過ぎる人たちの多くが知り合い、すぐに「How are you?」が飛び交うような温かいコミュニティが広がっていて、こんな場所で時間に追われることなく生活できるのは本当に素敵なことですよね。

 

⑥まとめ

ニュージーランドへの留学について書かせて頂きましたが、全体的な感覚としては日本からニュージーランドへの留学は非常にしやすいのでは無いかなと思っています。

というのも、まず気候が夏と冬は反対ですが、四季もありなんとなく日本と似ている部分があることや、文化的に人がのんびりとしていて親切な人が多いこと。そして、多民族国家なので、日本人も受け入れられやすいです。

費用についても、生活費と学費が他の英語圏の国よりもまだ安価(それでも高額ですが)な上、大学や専門学校を卒業すると比較的就職できる確率が高いということも大きなポイントです。

どこの国においても、100%全て完璧な場所というのはなかなか無いと思うのですが、ニュージーランドの良さがしっくり来そうな方はぜひ今後の留学を検討されてみてはいかがでしょうか。

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