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ケンブリッジ英検のレベルと対策~1年間でB2・C1に合格した筆者が徹底解説します~

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ケンブリッジ英検のレベルと対策~1年間でB2・C1に合格した筆者が徹底解説します~

こんにちは、mikoです。

題名の通り今回はケンブリッジ英語力検定試験についてお話したいと思います。

実は学校に1年ほど通っている間に、ケンブリッジ英語力検定試験のFCEとCAEを受験していたmikoは、個人的にこの試験が英語力を伸ばすのにすごく役立ったと感じたので、皆さんにも共有できれば良いなと思い今回記事にすることにしました。

日本ではまだまだマイナーなこの試験、そもそもどういった英検なの? ということや、IELTSや実用英語技能検定(日本の所謂“英検”)とは何が違うの?、またどれくらい難しいの? といったような内容まで、受験者目線で書いていきたいと思います。

①ケンブリッジ英語力検定試験とは

日本ではあまりメジャーではないこのケンブリッジ英語力検定試験(以下、ケンブリッジ英検と言います)ですが、世界中で英語力を証明する資格として認知されており、海外の大学受験で英語力を証明するテストとして広く認知されているIELTSと並ぶ資格です。

もちろん機関や学校にもよりますが、多くの海外の大学で入学要件となる英語力の証明となったり、就職をする際のアドバンテージになったりします。(日本国内で履歴書に“実用英語技能検定○級”と書いてアドバンテージとなるように、ケンブリッジ英検は世界中で認知されている検定なので、海外の就職の際に“ケンブリッジ英検○レベル”とアピール出来るイメージですね)

後ほど各英語試験との比較を詳細にしていきますが、よく比較対象とされるIELTSとの違いで言えば、

・ケンブリッジ英検は生涯有効の資格であること(IELTSは筆記テスト実施日より2年間有効)

・各レベルによって受験するテストが分かれていること(IELTSはレベルに関わらず、統一の試験を受験)

となっております。

ざっくりとですが、勉強する英語の内容で言えば、ケンブリッジ英検はIELTSのようなアカデミックな英語とジェネラルイングリッシュの間の子のような感じで、IELTSほどアカデミックではなく、より実践的なコミュニケーションや読み書きに重点を置いた内容となっております。

具体的には、Readingを例にして、IELTSが学術論文等アカデミックな題材がメインにされることが多い一方で、ケンブリッジ英検では、小説やバイオグラフィーからの抜粋が頻出したりと、より日常的に触れる題材からの出題が多く、またIELTSには無いUse of English(ケンブリッジ英検におけるグラマー)では、日常生活でしばしば目や耳にするような表現(Phrasal verb、idiomなど)も頻出します。Wrtingでは、パート2でフォーマルからインフォーマルな形式までカバーされます。

そのため、ケンブリッジ英検の受験に向いている人は、どちらかというとビジネスで英語を使う方等、より実践的な英語を伸ばしていきたいという方に向いていると思います。

②その他の試験との違い

以下表にしてみましたのでご覧ください。

各試験比較表

注意点として、記載したようにケンブリッジ英検は一生の資格ではあるものの、機関によっては2年以内に取得したものでないから、再度受験が必要、なんてケースも聞いたりしたので、提出等が必要な場合には、各機関等に問い合わせて見るのが良いでしょう。

③難易度

各試験との難易度の比較表となります。なお、他の試験との比較については、採点基準や試験内容が異なるので、あくまでも参考となります。

各試験難易度比較表

表の通り、ケンブリッジ英検はいくつかレベルがあって、下から順に、A2(またはKET)、B1(またはPET)、B2(またはFCE)、C1(またはCAE)、C2(またはCPE)となります。

特に表でハイライトしたB2とC1レベルに関しては、国際的な基準で採用や大学入学等において、当人の英語力を満たすかやアドバンテージとなるかどうか判断される要素となることが多いので、受験者のボリュームが多いレベルとなります。

個人的にB2とC1を受験した感想としては、B2は語学学校等でのレベルでいう、Upper Intermediateレベル程度であれば、ある程度勉強した上で受験すれば十分合格は狙えると思います。一方、C1に関しては、B2よりぐっと難易度が上がりますので、受験当時、語学学校のAdvancedレベルを終えた私も十分勉強した上で受験に臨みました。

ポイント

特にReadingとUse of Englishについては、B2では合計75分だった制限時間が90分になり(その分Readingの大問が1つ追加)、読解力の他にもより長時間集中してタスクに取り組む集中力も求められたり、Listeningでもかなりナチュラルなスピードと内容でネイティブが会話するので、より高度なリスニング能力と、出題形式に対する慣れなど、色々と準備してから受験する必要があると感じました。

一方で、Writing、Speakingについては、B2とC1では出題形式や採点方法もそこまで大きく変わるところは無いので、B2での受験経験があれば、大きなアドバンテージとなるでしょう。実際私もこの2つのパートに関しては、B2で勉強した内容がしっかりと土台としてあったので、比較的余裕をもって準備をすすめることが出来ました。

④試験内容

大まかな構成はB2とC1共通で、以下の通りとなります。(それ以下のA2やB1はUse of Englishが無かったりします)

試験内容と構成

①Writing

②Use of English(所謂グラマー)

※採点は①②は別で行われますが、テスト上は①②が複合問題となっています

③Reading

④Listening

⑤Speaking

という5部門が採点項目なります。(テスト自体は①②が複合問題なので、4つに分かれたテストを受けることになります)

ただ、B2とC1に関しても出題形式や制限時間が全く同じという訳ではないので、準備にあたっては模擬テストを数回解くことで各レベルごとの出題形式に慣れてから受験することが合格への最短ルートです。

というのも、大学の受験勉強のように、テストでどの問題から解くか、時間を割くかといった戦略を決めるといったようなことはもちろん、無駄なく合格するために、各レベルやトピックごとにポイントアップが狙えそうなボキャブラリーの暗記をしたりなど、そのレベルに照準を合せた試験対策をすることが強く勧められます。

関連

私が受験したB2とC1に関しては、受験者のボリュームが最も多いレベルだと思いますので、各レベルの出題形式と内容を詳細に解説していきます。ちなみに、ネット上で過去問題や模擬テストなどが上がっているので、読まれる方はそれも見ながらの方がより分かりやすいと思います。(面倒なことを申してすみません。)

※ここから結構詳細な解説になっていくので、よほどテストに興味がなければ読み飛ばしてしまっても良いかと思います。笑

B2

Writing

形式としてはパート1と2があり、トータルの制限時間が80分、各パートのワード数の制限は140~190ワードとなっております。

パート1では必ずEssayが出題されます。トピックは様々ですが、環境問題や言語学習にまつわるものなどが多い印象です。

パート2では、いくつかのトピックから自身で書きたいものを選びます。選択肢となるトピックは、Informal letter(email)、Formal letter(email)、Report、Articleなどです。

パート2に関しては、各トピックの形式がどのようなものかを理解し、シーンに応じてフォーマリティや書式等を書き分ける能力があるかという点も採点基準になります。

Use of English(全30問、計36点)

少し混乱しがちですが、Use of EnglishとReadingはテスト上では複合問題となっており、B2においては制限時間75分間内でこの2つの課題が含まれた問題を解答、スコアは別となります。

複合問題は合計で7パートに分かれており、パート1・2・3・4はUse of English、パート5・6・7はReading、となります。

そしてこの複合問題が意味するところは、仮にUse of Englishが早く終わればより長い時間をReadingに費やせるということで、逆もまた然りです。そのあたりは、ご自身がどちらが得意なのか、どちらから解き始めたほうが良いか、またどのパートに時間を費やした方が良いかなどを練習の中で決めると良いと思います。

順に内容を解説すると、

パート1(全8問、各1点)

1ページ弱の英文の中にブランクがあり、そのブランクに当てはまる選択肢を選ぶというもの。idiom、collocationなどの知識が問われます。の選択肢が1番ブランクの前後の言葉と自然に組み合わさるか、特定のボキャブラリー、またはその組み合わせを知っているか知っていないかの問題なので、割と早く解き進むことが出来ます。

パート2(全8問、各1点)

1ページ弱の英文の中にブランクがあり、そのブランクに当てはまるワードを書きます。一見パート1と似ていますが、パート2に関しては、ワードの選択肢がなく、自分で答えを導く必要があります。そして、パート2に関しては、Preposition(前置詞)やrelative pronoun(関係代名詞)等が頻出し、パート1とは違うタイプのグラマー知識が求められます。

パート3(全8問、各1点)

1ページ弱の英文の中にブランクがあり、ブランクの横にあるワードが与えられます。そしてそのワードが文脈に当てはまるような派生語を考え、ワードの正しいフォームを書きます。

例えば、Effectというワードが与えられていたら、文脈等から判断してAdverb(助動詞)当てはまるので、“Effectively”と解答する、といった感じです。ここでは派生語をいかに知っているかと、文脈に応じて意味の通るフォームで解答出来るか、という知識が求められます。

パート4(全6問、各2点)

各設問ごとにセンテンスがあり、そのセンテンスが持つ意味と同じ意味を指すように、その次に与えられたブランク付きの文章を完成させます。ちょっと分かりにくいのので例題を以下に載せてみます。

例えば、

A very friendly taxi driver drove us into town.

という文が与えられていて、次に

We were driven into town by a very friendly taxi driver.

という問題が出ていたとしたら、Weが主語になるということは受動態のフォームで解答する

We were driven into town by a very friendly taxi driver.

が正解、という感じです。ここでは、もとの文と同じ意味が表現出来るように柔軟に文体を変形出来ること(例文のように、能動態から受動態のような変形)や、イディオムのような定型の表現を知っているか、など色々な観点から総合的なグラマーの知識が求められます。

Reading(全22問、計32点)

全部で3パートに分かれています。各パートの内容は以下の通りです。

パート5(全6問、各2点)

非常にオーソドックスな長文読解問題です。1ページ程度の長文を読み、その内容に関わる問を解くというもの。出題される内容としては、小説などストーリーのある文章の出題が多いです。そのため、題材としては割と読みやすいほうかと思います。

パート6(全6問、各2点)

こちらに関しては、文章の所々にブランクがあり、そこに当てはまるセンテンスを選択肢から選ぶというものです。

1つ選択肢を間違えると、なし崩し的に他の解答も間違いになる可能性が大な上に、パート5と6は1問につき2点なので、正確に解答をすることが求められるパートです。また初めて受験される方にとっては、あまり一般的な問題形式では無いと思いますので、何度か練習が必要なパートかと思います。

パート7(全10問、各1点)

5つ前後の長文を読み、10個の要約がどの長文のものであるかを選択する問題。ここで1番求められるのは、速読し、文章の要点を把握するという能力です。人によって1つの長文を読んだタイミングでひとまず当てはまりそうな選択肢を選ぶのか、全ての長文を読んだタイミングで選択肢を選ぶのかといった解き方の好みが別れる問題。ちなみに私は後者でした。

Listening(全30問、計30点)

試験時間:40分(リスニング後、5分間解答用紙に答えを書き写す時間も含む長さです)

パートごとの解説に入る前に、全体を通して、各2回ずつ音声が再生されることと、また話者のアクセントはブリティッシュアクセント、アメリカンアクセント問わず、多様なものが出てくるということが共通しています。特にアクセントに関しては、話者ごとにアクセントのみならず話すスピートが全く異なったりするので、パート1やパート3に関しては、各ダイアローグごとに切り替えというか、心の準備が必要です。

それでは各パートの解説に入って行きましょう。

パート1(全8問、各1点)

各問ずつダイアローグ(会話文)が流れます。1人だったり、2人の会話だったりしますが、2人の場合には、聞き分けやすいように男女のペアになっています。

ダイアローグを聞いた後、そのダイアローグに関する設問があるので、最も当てはまる選択肢を3択の中から選びます。大抵は、何の話をしているかという趣旨、どういうトラブル・問題に話者が直面しているかといったことを理解出来ているかが問われるひねりの無い問題です。

パート2(全10問、各1点)

予めブランクがある要約文に対し、数分間の会話をリスニングしながら、そのブランクを聞き取り、ワードを記入するという内容です。要約文に関しては、流れるリスニングと同じ意味ではありますが、全く同じ文章ではないので、概要を理解する力と、またブランクになっているワードをピンポイントで聞き取る力が求められます。

また、ワードに関しては、選択肢は与えられおらず、自ら筆記が必要なので、スペリングミスにも気をつけなくてはなりません。さすがケンブリッジ英検というだけあって、基礎的だけどミスしやすい問題(良問ですね)が練られて出題されます。例えば、ギター(Guitar)や、ネズミの複数形(mice)など、ちょっとスペルミスしやすかったり、複数形が単純でなかったり…というようなものです。

パート3(全5問、各1点)

5人の話者がそれぞれあるトピックに関する体験や考えなどを話した後、その会話について、最も話者の考えに即したものを選択肢から選択するという問題です。

おそらくこのパートが難関になっている人も多いと思います。というのも、会話の前後でに選択肢を読みその意味を素早く理解する必要があり、選択肢については、長い文章ではないものの、中には似たりよったりの選択肢があるので、それをリスニングしてどちらがより近いか消去法をしたり、と解いている間は頭の中が忙しくなるからです。

私の場合は、2回流れるうちの1回目はどちらかというとその話者が話している概要を把握することに重きを置いて(仮に解答が明確であれば解答しますが)選択肢が絞りきれなかったりちょっと曖昧だったら候補を解答欄に書いて残しておきます。

そして、2回目には明確だと思った選択肢は確認して候補から消去、曖昧な解答に関しては選択肢のキーワードが会話の中で出てくるかに集中して解答を絞り込みます。

形式になれることが大事なパートかと思いますので、とりあえず練習してみて解き方になれるのが良いパートでしょう。

パート4(全7問、各1点)

こちらはシンプルな出題形式で、インタビュー形式の音声が流れ、話者の考えや話者が取り組んでいるプロジェクトの内容等についてもっとも適切な内容を選択肢から選ぶというものです。内容としては、なにかのエキスパートがそのプロジェクトやその仕事内容に関して、動機やそれに対する思いや今後の展望といったようなことを質問され、解答というものが多いです。

ある程度流れのある文章で、1人の話者がメインで会話を続ける(途中質問者の人の会話も入りますが)というものなので、そういった意味では聞きやすいですが、逆に言えば一旦躓いてしまうとそのまま次の質問も聞き逃してしまう可能性もあるので長文の文章をリスニングし続ける集中力も必要です。(最後のパートで疲れてくるので、そういった意味でも気持ちを切らさずに頑張る必要があります)

Speaking

まずスピーキング全般について、IELTSとは違ってケンブリッジ英検は基本ペア、2人1組で受験します。(もしくは3人1組)そして、このペアについては語学学校等から団体受験する場合には、その団体内でペアの振り分けがされます。私の場合にも、受験当日は同じ語学学校のクラスメートがペアだったおかげで、かなりアドバンテージが得られたと感じています。

追って解説しますが、特に後半のパートでは、相手の会話に対して受け答えをして進めて行く必要があるので相手とのコミュニケーションがかなり重要です。それは初対面の人といきなりテストするよりは、ある程度気心の知れたクラスメイトとのほうがやりやすいというのは当然ですよね。

参考

こちらについては受験される方が選べないところもあるのですが、団体受験される方はそのアドバンテージを多いに享受してクラスメイト同士で多いに練習しましょう!

それでは、各パートの解説に入って行きます。

パート1

パート1に関してはウォーミングアップ的な感じで、名前と出身地、そこで何をしていたかというような簡単な自己紹介をしてから、

・休日何をしているか

・趣味はなにか

・誕生日等の特別な日は家族と友達どちらと一緒にお祝いするか

・テレビは週にどれくらい見るか

といったような雑多な、そして個人的な質問を1人に対して2問程度されます。環境問題についてどう思うか、政治についてどうだというような時事問題は聞かれません。

あまり短すぎる解答にならないように、色々なボキャブラリーを使いながら文章を展開させます。ただ、ここでは準備運動的な要素も強いので、1問に対して30秒弱話せれば十分という感覚です。

パート2

こちらでは2枚の写真を見せられ、写真について試験官から質問され、それに解答するというものです。具体的な流れに関しては以下のようになります。

①受験者Aに対して2枚の写真が見せられた後、その写真について試験官から質問されます。受験者Aはそれに対して1分以内で解答します。

②受験者Bには、その写真に関して簡単な質問をされ、解答します。

③受験者Bに試験官から、受験者Aとは異なる2枚の写真を見せられ、質問、それに対して1分間解答します。

④受験者Aには、その写真に関する簡単な質問をされ、解答します。

写真と質問のトピックは多岐に寄りますが、例として

2枚とも働いている人が写っている写真で、1枚はシェフ、もう1枚はオフィスワーカーの写真だとします。

試験官は、「この2枚の写真において、それぞれ仕事場において困難なことは何でしょう」といったような質問をするので、その問に関して、受験者は簡単な状況説明をした上で、2つの状況を比較しながら試験官の質問に解答するという感じです。

その2枚について適切なボキャブラリーを選びながら、1分間でしっかりと質問に答え終わる必要があります。最初このパートを練習し始めた時は、なんか大喜利みたいだなと思っていましたが笑、何回か練習してみるとスピード配分や話のまとめ方などこつがつかめてくると思います。

パート3

ここからペアになったパートナーと協力してタスクに取り組む必要が出てきます。

というのも、スパイダーグラムと呼ばれる図に沿ってふたりで共通のトピックを話していくというものだからです。

スパイダーグラムの中心には問が記載されており、例えば、「どんなアイディアが最も街の活性化につながるか」といったものから、その延長にアイディアとして、「商業ビルを建てる」「公共交通網の整備」「公園を作る」「宿泊施設を増やす」「緑を増やす」というものが5個程度繋がっています。

日本語で簡単にを作成してみましたのでご参照ください。実際の問題はもちろん英語です。

スパイダーグラム例

こんな感じの図を見せられた後に、15秒間考える時間が与えられて、その後2分間パートナーとどのアイディアが良いか意見交換します。

ここではディベートではなく、あくまでも2人で各アイディアいついてどういった短所・長所があるといったような意見交換をするような形が理想です。

例としては、こんな感じでしょうか。

受験者A:「宿泊施設を作れば海外や街の外からの観光客で経済的に潤うから良いと思いますが、いかがでしょうか?」

→この意見に対して反対も賛成も出来ます。

受験者B(一例として賛成の場合):

「確かに、おっしゃるとおりで、街が経済的に発展すれば財政が豊かになって、インフラ等の整備も進み街が栄えることに繋がりますね。そういう意味で言えば、公共交通網の整備も観光客だけでなく、その街に住む人の暮らしの便利さ、そして街の活性化にも貢献しますね、どう思いますか?」

というような感じで、会話をうまくキャッチボールしながら膨らませて行くような感じです。あくまでもイメージですし、初対面の方とペアになることもあるので、意見が割れればそれはそれで良いですし、あくまでもお互いにコミュニケーションを取りながらタスクをすすめるという姿勢を忘れなければOKです。

また、おおよそ2分間で3つのアイディア位を議論できれば良いのかなという感覚で、すべてのアイディアについて話す必要はありませんし、むしろ2分間ですべてのアイディアを話すことになると、浅い会話に終わってしまい、ポイントが稼げるような高度なボキャブラリーを使うのが難しくなってしまいます。

そして、この2分間が終わった後に、試験官から、「この中のアイディアで最もふさわしいと思うものはどれだと思いますか?」といったような質問がされ、こちらは1分間の制限時間にてペアと話し合います。

注意ポイント

こちらに関しては、パートナーと意見が同じなこともあれば違うこともあるので、そのアイディアが最もふさわしい思う理由や相手との意見と違う理由等を各30秒ほどを目安に、ペアで話し合えばOKです。

繰り返しにはなりますが、全体を通して会話の主導権を独占するというよりは相手とのコミュニケーションを意識しながら、会話を進めていく方が理想的な感じです。どんな感じかイメージしにくいと思うので、YouTubeにも合格ラインとなる受験者のイメージビデオなどチェックしてみると良いでしょう。

パート4

こちらに関しては、パート3で扱ったトピックにざっくりと関連したような質問を1人2・3問ずつ位聞かれます。

質問のされ方については、試験官が各受験者の名前を呼んで直接質問したり、2人に向かっって「どう思いますか」と聞かれることもあるみたいなので、2人に向かって質問されたら自分からパートナーに「話していいですか?」など確認して話し始めればスムーズかと思います。

こちらに関しては、似たような形式のパート1と違ってやや一般的な意見を聞かれる傾向にあります。例えば、「近年の若者は旅行においてどんな時間の使い方をする傾向にあると思いますか?」みたいな感じです。

また、パート1と違う点として、受験者Aが答えた後に、同じ質問について試験官が受験者Bに「あなたはどう思いますか?」「Aに賛成ですか?」と振ってくることがあるので、先回りして受験者AがBに対して「あなたはどう思いますか?」と質問を振ってしまっても良いと思います。

C1

C1に関しては、B2と形式がかなり重複しているところがあるので(もちろんワード数やボキャブラリー等全体的なレベルは上がりますが)形式が異なるパートについてピンポイントで解説してきます。

Writing

形式としては全体的に近似しており、B2同様にパート1と2があります。ただ、B2と比較してC1はトータルの制限時間が80分から90分、各パートのワード数の制限は140~190ワードから220~260ワードと増えます。

内容や構成については、基本的に同じなので、より長いワード制限の中で、高度なボキャブラリーや表現を使って書くことを意識する必要があります。

Use of English(全30問、計36点)

こちらについては構成はB2と基本的に変わりありません。

Reading(全22問、計32点)

B2から大問が1つ増えて4パートとなり、中間のパートの構成が変わります。(C1における、パート5とパート8に関しては、B2におけるパート5とパート7の構成と同じ)

大問が1つ増えたことににつれて、Use of EnglishとReadingの制限時間は75分から90分となります。

各パートの内容は以下の通りです。

・パート5

B2のパート5と同じ構成です。

・パート6

4つのレビューのような文章を読み、質問に最も当てはまる文章がどれなのかを選択する問題。ここでは、各文章の異なるアイディアや意見を簡潔にかつ素早く把握する能力が求められます。

ある本のレビューなど、結構抽象的な内容が多いのですが、その中から質問が問うている部分をいかに早く文章の中から見つけ出すかがキーです。

・パート7

このパートでは、所々パラグラフが抜けた文章を読み、選択肢として与えられたパラグラフがどこのブランクに当てはまるかを解答していく形式です。

私はいつもこのパートが苦手でした。なぜなら、こんなふうに穴あきの文章を読むことなんて日常的には無いですし、(あるとしたら大学受験の現代文とかですかね、遠い目)文章と選択肢を合わせると、なかなか読まなければならない文字数が多いからです。

頭の中で、ジグソーパズルのようにパラグラフを選んでいく作業は、正直初見だとかなり戸惑うと思います。なので、ここはしっかりと練習を慣れておきたい問題です。

・パート8

B2のパート7と同じ構成です。

Listening(全30問、計30点)

・パート1

B2のパート1と同じ構成です。

・パート2

B2のパート2と同じ構成です。

・パート3

B2のパート4と同じ構成です。

・パート4

パート1~3まではほぼB2と同じ構成だったのですが、この最後のパートで最難関のものが出てきます。

こちらについてはB2のパート3と少し似ていて、5人の話者がそれぞれのトピックに関する考えを話します。それに対して2つの質問と合計10問の選択肢があるという形です。

つまり、5人の会話が2回繰り返される間に5個の選択肢を選ぶのがB2で、同じ様なことをする中で、倍の数の選択肢を選ばなければならないのがC1 です。

そもそも、あまり時間がない中で10個の選択肢にざっと目を通すのもいっぱいいっぱいなので、なかなか骨の折れる作業となります。

Speaking

基本的にB2と構成は一緒です。一点だけ、パート2の写真を見て話す課題について、試験官から3枚の写真が提示されるので、そのうち2枚の写真を選んで質問に答えるという違いがあります。ただ、実質2枚の写真について話すことには変わりはないのでほとんど内容に変更は無いと言って良いでしょう。

⑤採点基準

ここまでで解説したように、全部で5つの能力ごとに採点されます。そして、この5つの科目の6割以上が合格ラインとなります。また、ケンブリッジ英検のテストはレベル毎に分かれているのですが、点数によっては、前後のレベルの認定を受けることとなります。少し分かりにくいので先程の図を使って解説します。

各試験難易度比較表2

例えば、190点満点のB2を受けたとして、180点以上の場合には、テスト結果には1つ上のレベル、C1レベルの認定を取ることが可能です。そして合格した場合にも、スコアが満点に近い方からグレードA・B・Cに振り分けられます。(グレードAでもCでも合格は合格なので、どのグレードを取るか目標設定は自分のレベルとモチベーション次第です。)

メモ

逆に、ギリギリで不合格になってしまった場合には、1つ下のレベルの認定を受けることも可能です。(正確に言えば、合格ラインから20点低いスコアまで、1つ下のレベルの認定を受けられます。)

満点に近い点数を取れば上のレベルの認定を受けられるというのは非常にモチベーションも上がります。一方で、テストの1~2割程度の内容は、一個上のレベルの内容が含まれると言われるのにもこうした理由があるのでしょう。

⑥受験における注意点等

私は2回ともニュージーランドにて受験したため、各エリアにおけるローカルルールがあるかもしれませんが、とりあえずニュージーランドで受験した経験をもとにして言えば、いくつか注意すべき点があるので共有します。

ポイント

受験当日、パスポートの持参が必要!※日本の場合は写真付き身分証明書全般OKのようです。

Writingのみボールペン、その他はシャーペンもしくは鉛筆

いやいや、Wrtingなんて消しゴム使えなかったらどうするの?って感じなのですが、ここは本気でボールペン使うんです。(少なくともニュージーランドの試験ではそうでした。)間違えたら2重線を引くなどして消さなければならず、なかなか不便。

注意ポイント

・Listeningは全問聞き取った上で、最後に5分間解答を書き写す時間が与えられます。逆にReading、Use of Englishは解答を書き写す時間は与えられないので注意!

・カンニング対策として、透明なボトルしか持ち込みできません。ラベル等もすべて剥がす必要があります。また時計の持ち込みも一切不可。(アナログとかそういうこと一切関係なしです)

・受験後、解答用紙、問題用紙はすべて回収され・返却されないので、解答した内容は見返すことが出来ません。スコアが良くても悪くても、とにかく結果を待つのみです!

⑦おすすめの教材等

私は語学学校のクラスで貰ったCambridge University Press(ケンブリッジ大学出版局)の教材を使用し試験対策を行いました。一般に書店などで購入出来るものではないので全く参考にならずすみません。

ただ、この教材をベースにした学校の授業の他に、自主学習として私が行ったものについては皆様の参考になるかもしれないので以下書かせていただきます。

①ボキャブラリーの強化

Flo-JoeというサイトのWord Bank → 語学学校の先生に教えて貰ったサイト。毎日解いて、idiom、Phresal verb等の強化。ノートに書き残して、後日繰り返し見て暗記。結構難しいけど、量が多くないのでしんどくならずに続けられました。

・図書館から借りた本 → 新しい単語や使えそうな慣用句をノートに書き残して、後日繰り返し見て暗記。

②Reading

・新聞 → 毎日新聞のサイト等、英字で日本のニュースが書かれているものなど暇な時間に読んでいました。もちろん、ニュージーランドの新聞(The New Zealand Herald)などを読んでも良かったのですが、個人的にイマイチ興味が持てず……。日本のニュースを日本語で仕入れるよりはと思い読んでいた感覚です。

・図書館から借りた本 → Readingで1番おすすめなのはやはり読書。特にC1レベルでは、テキストで読む長文だけだと練習量がたりないと感じたので、バイオグラフィーや小説を借りて空き時間に読書しました。個人的にはC1レベルだとReadingは日常的に読解作業に慣れていないとかなり余裕が無くなってしまうと思うので、日頃から本を読んで慣れておくのがかなりおすすめです。レベルとしては、あまり難解なものでなければ、ネイティブが普通に読む作品と同じ様な本で良いと思います。私は日本文学も好きなので、日本文学が英語に翻訳されたものも読んだりしてました。

※ニュージーランドの図書館とe-bookについては以下の記事で書いています。

ニュージーランドの図書カードの作り方はこちら【本や電子書籍の借り方一挙公開!】

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③Listening

・Podcast → 1番多用しました。バスの待ち時間や、通学時間、家事の最中など、ちょっとした空き時間にPodcastを聞き流し。私は使いませんでしたが、英語学習者様にスクリプト付きのチャンネルもあるので、Podcast初心者には良いかもしれません。

・Netflix → 王道ですが、Netflixで英字字幕付きの映画やドラマを見まくる。なんでも良いので、やはり面白いと思って見れるものが良いですね。

・オーディオブック → 図書館のアプリから携帯で聞いていました。本を読むのに疲れたときも、聴き流すなら大丈夫な気分の時に。(よく寝落ちしていましたが苦笑)

④Speaking

勇気がいりますが、自分がパートナーと話している音声を録音して何度か聞きました。(最初は恥ずかしさのせいかわかりませんが、自分の録音音声に寒気がしました)自分の発音の癖や喋り方って、話していると気がつけませんが、録音して聞いてみると案外喋れていないことが多いので、早めに自分の癖や発音の間違いに気がつくためにもいいと思います。

あとは定型表現(phresal verbや慣用句等)やちょっと気の利いた相槌(I couldn't agree more, We are on the same pageみたいなやつです)など、ポイントが稼げそうな表現をひたすら暗記と発音して自然に会話に盛り込めるよう練習しました。

⑤Writing

ネットでトピックを検索して、時間を測りながら最低一回は自主的に書き、学校の先生に添削を依頼して、不自然な表現の修正、より高度なボキャブラリー等を確認するようにしました。

日常的に自己完結出来る作業としては、Writingで使えるボキャブラリーや慣用句を見たら、ノートに書留め暗記しました。例えば、先程ご紹介したFlo-Joeなんかにも、トピックとサンプルがあるのでそういうものを見て、真似出来る構成や表現などをノートに書き留め→自分で書く作文に盛り込みブラッシュアップという感じです。

また、ケンブリッジ英検で1つのポイントとなる、フォーマル/インフォーマルの区分も表現や単語を暗記する際に必ず確認して、使うべきトピックがどれか確認したのも有効でした。

⑧まとめ(感想)

テストのパート毎の解説などを盛り込んだのでかなり長くなってしまったのですが、総括としてこの英検を受験して良かったと思うポイントをお話したいと思います。

まず、第一にテストに出てくる英語がかなり自然な表現や日常的にふれるような題材が多く、テストで習得した知識がそのまま私達が日頃使う英語のレベルアップに生きてくるということが実感出来ます。

私自身、テストを終えて、その度に日頃メールを書く時やネイティブと会話する時にWrtingで勉強した時宜に応じた書式やボキャブラリーの勉強や、Speakingで習得したコミュニケーションに使える表現など、そういった知識が活きていると感じる瞬間が多々あります。

そしてもう一つやはりこのテスト、よく出来ているということ。というのは、もちろん5科目あるというのもそうなんですが、各タスクごとに、英語の知識を色んな角度から測る問題が盛り込まれているので、一筋縄で攻略出来るというテストではないのです。ということはつまり、このテストに向けて英語を習得していくと、バランスのとれた英語力を身につけられると言うことになります。

細かいことで言えば、NetFlixやPodcastといった娯楽ですら、今では特に支障なく英語のものを楽しむことが出来るのもこのテストの受験が大きいなと感じています。

参考までに、私の英語のレベルに関していえば、ニュージーランドに来た際は中級程度。大学も日本文学の専攻ということもあり、とりたてて英語が出来るということは一切ありませんでした。

しいて言えば、語学が得意な両親の影響もあってか、幸い英語の勉強は昔から好きだったので、勉強することに関しては特に苦痛なことは無いのが唯一の救いという感じでした。

ただ、海外に住まわれたことのある皆さんもお分かりになると思いますが、海外で暮らすのが初めてだった私としては、今まで学ぶ機会が無かったSpeakingに対しては、なかなか苦手意識が強かったです。

そうした中で、この英検を通して強制的に練習することとなり笑、振り返った今、そういった苦手意識を全く感じることがなくなったということを考えると、練習を通して自分の弱みに直面して努力した甲斐があった、良い機会だったなと思っています。

確かに、日本ではあまりメジャーでは無いゆえ、あまり受験しようというきっかけがないかもしれませんが、気になった方はぜひ今後の受験を検討されることをおすすめします。

そして今後受験される方はこころより応援しております。

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