こんにちは、mikoです。
今回は、ニュージーランドの公共交通機関用の電子乗車カードについてご紹介したいと思います。
オークランドの電車やバスはどうやって利用したら良いの？ AT HOPカードって何？ という方に向けて、mikoが苦労した点や分かりづらい申請方法や便利なチャージ方法を合わせてご紹介します。
オークランドの交通事情
私達は、ニュージーランドの最大都市と呼ばれるオークランドに住んでいるのですが、例えば、東京と比べてみるとだいぶ交通事情が異なります。
第一に2020年現在、絶賛工事中ではあるものの地下鉄がありません。2021年にブリトマート～マウントイーデン間を結ぶ線が完成目処という話なのですが、ずいぶんのんびりした感じで進んでいるので、どうなることやら……。
現在のブリトマート駅構内をご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
とまあ、そんなこんなで地下鉄がないということになると、市民が頼る公共交通機関は、バス、電車、そしてニュージーランドならではのフェリーが主流となっております。
毎朝ニュージーランドの真っ青な海の上を滑るフェリーで出勤なんて、（船酔いや天候問題はさておき）とーっても素敵ですよね。
レンタルスクーター・シェアライド
公共交通機関でなければ、Kiwiの方は車を持っている率が高いので、車で通勤や買い物をする方も多いですし、またUberの利用はもちろんのこと、市中ではレンタルスクーター（電動のキックボード）やレンタルバイク（自転車）の利用が許可されているので、日常的に多くの方が使っています。
私も、たまにレンタルスクーターを使うのですが、かなりスピードが出ます！ 特に、オークランドは坂が多いので、ブレーキでスピードを上手く調整しないと、結構とんでもないスピードで坂を転がっていきますので、皆様もご利用される際はお気をつけくださいね。
【AT HOP card】（アットホップカード）とは？
話を元に戻しますと、オークランドにも、バス、電車、フェリー等の公共交通機関で使えるPASMO的な乗車カード【AT HOP card】（アットホップカードと読みます）なるものがあり、生活する上で欠かせないものの1つですので、概要をご紹介させて頂きたいと思います。
※ちなみに、このAT HOPカードがオークランドで運行する公共交通機関しか使用出来ませんのでご注意くださいませ。
まず、AT HOPカードを持っていると、割引の適応がある（現金払いより20～25％ほど安くなる、学割、シティリンクバス等の特定の線が半額等）ということが最大のメリットです。
加えて、基本的にニュージーランドでは、電子マネーでの支払いが日本よりも断然浸透しており、日常生活でキャッシュを使うことが少なくなるパターンが多いので、バス等で都度現金で払うということが不便になります。（またほとんどの方がAT HOPカードを使用しての支払いなので、現金の支払いをドライバーさんに確認してもらいながら行うと、結果的にバス全体の運行を一時的に止めてしまいます汗）
また、COVID-19によるロックダウン後の警戒時期には、そもそもキャッシュの授受が利用者とドライバー間で不可という時期もありました。（ドライバー席周辺にテープが張り巡らされ立入禁止となっていました）
ということで、オークランド市内に一定期間滞在する場合には、なにはともあれ作成するのが正解です。
肝心のカード作成方法や、チャージ方法について、順を追ってご説明させていただきますね。
補足となりますが、こちらのAT HOPカードは、PASMOやSuicaのように電子マネーとしては利用出来ませんのであしからず……
①購入方法
まずは、どこで購入出来るかということですが、基本的には
・駅やフェリー乗り場、空港で購入する（駅とフェリー乗り場については、どこでも購入出来るわけではなく、カスタマーサービスセンター併設の駅、フェリー乗り場では、市内のピア１フェリーターミナル、デボンポートフェリーターミナル、ワイヘキフェリーターミナルで購入可能です。）
・オンラインで購入
オンラインで手続き後、10営業日以内に郵送してもらえる。
となります。その他指定の販売店（コンビニ等）でも購入出来ますが、上記の方法で完了させるのがスムーズで良いかと思います。
なお、購入にあたっては、初期費用として合計15ニュージーランドドル必要となります。（10ドルはカード費用、5ドルは運賃として最初から使えます。なお、10ドルのカード費用については、カード返却後も返金されません）
こちらはおまけの話ですが、購入の際にいくつかデザインが選べることができます。ちなみに2020年12月現在では、来るアメリカズカップの期間限定デザインなんかもオプションにあったりで、遊び心があって素敵なはからいですよね。
②使用方法
カード購入後は、各公共交通機関にあるカードリーダーにカードをかざすだけで、乗車/下車が可能です。（基本的にPASMOやSuicaと一緒です）
なお、乗車するときには「Tag on」（タグオン）、下車する時には「Tag off」（タグオフ）と表示されるのですが、このカードリーダーが結構接触が悪く、上手く読み込まれないと、「トゥドゥン↓」という残念な音とともに赤いランプが点灯しますので、そうした際は焦らず、一呼吸おいてから再度リーダーに読み取らせてあげてください。
また、ニュージーランドの路線には、結構無人駅が多いのですが、出入り口の付近にあるカードリーダーにカードをかざすのをお忘れなく。（Tag offを忘れると、次回乗車した際に余分にお金が取られてしまいます！）
③チャージ（トップアップ）方法
AT HOPカードをチャージすることをTop up（トップアップ）というのですが、トップアップ方法は主に以下の通りとなります。
（１）オンライン
オークランドトランスポートのホームページでMy AT account(マイアットアカウント）という個人のアカウントを作成した後に、ログインし自分の希望する金額をトップアップすることができます。
なお、個人のアカウントを作成する際にメールアドレスやAT HOPカードの番号等を登録するので、何か公共交通機関で大きな事故や変更点がある際に、登録したメールアドレス宛にお知らせが来るようになります。
こちらの方法ですと、24時間いつでも暇な時間にトップアップすることが出来るので、そこまで利用頻度は高くないけれど、ちょこちょこ公共交通機関を使う、中期的な滞在する方にはとっても便利です。
詳細な方法については、
１．MyATという個人アカウントにログイン
下の画面の朱線箇所をクリックします。
２．My At HOP cards管理画面で、登録してあるカードが表示されるので、該当のカードをクリックします。
３．選択したカードの管理画面に移ったら、青いボタン「Top up this card」をクリックします。
４．トップアップ実行画面に移ったら、トップアップしたい金額を選択/入力し、「Pay now」をクリックします。
５．バンクカードやクレジットカードの情報を入力し、「Submit」をクリックします。
６．完了です。トップアップ後の金額が表示されます。
基本的にとってもシンプルな操作なので、気がついた時にポチッとトップアップ出来るのですが、一点不便なこととしては、トップアップの手続きをしてから、実際カードの残額に反映されるまでにタイムラグがあるということです。
※分かりにくいですが、上記の画面のように「トップアップ成功しました」と表示されても、その後に直ぐ乗車すると、まだトップアップ前の金額が表示されるということになります。
一応、公式のホームページをチェックしてみると、
”If you top up your card online before 10pm on any day, in most cases, that top up will be ready for you to use the next day when you tag on, otherwise it may take up to 72 hours.”
つまり、「当日の10時までにオンラインでトップアップした場合には、ほとんどの場合に翌日乗車（Tag on)する時までに完了されていますが、最大72時間掛かる場合もあります」という記載があるのです。
現に私もこちらの方法で日常的にトップアップしているのですが、午前中にトップアップして、その夕方に使えることもあれば、記載どおり翌日までそのまま（シーン）……ということも多々あり、気分屋なAT HOPカード君に付き合わされています笑。
ただ、一度慣れてしまえば、オンライン上で残額のチェックが出来ますし、乗車/下車の度に残額が表示されますので、事前にトップアップする習慣さえ付いてしまえばスムーズです。
（２）オートトップアップ
こちらは、一定額の残額以下になったら自動的にトップアップされる方法です。（PASMOとかにもありますよね）
長期的に滞在し比較的、公共交通機関の利用頻度が高い方には向いている方法かと思います。設定方法としては以下の通りです。
・①で書いた、My AT account(マイアットアカウント）という個人のアカウントを作成します。
・どれくらいの残額になったらいくらの金額をチャージするのかなどを設定します。その後に、お金が引き落とされる口座のキャッシュカードもしくはクレジットカードの情報を登録します。
・乗車して機能をオンにします。通常は24時間以内にオートトップアップ設定の移行が完了するとのことです。
（３）対面でトップアップ
シンプルに対面でトップアップするには、リンク先の窓口で金額をお伝えし手続きしてもらえばOKです。なお、こちらに関しては①の方法とはことなり、対面でトップアップしてもらったら、即時トップアップした金額がカードに反映されるので、すぐに使わなければいけないけど残額が無い！ という時にはこちらでトップアップすればOKです。
（４）トップアップマシーン
③の方法でするにも、窓口が混雑していたり、営業時間が終了してしまったりするので、そんなときには駅構内やバス停にあるトップアップマシーンを利用してトップアップする方法もあります。キャッシュ、キャシュカード、クレジットカード対応なのでその点も不便することはありません。
こちらも、③と同様即時にトップアップが反映されますのでご安心を。
（５）定期
こちらについては、pasmoやSuicaと変わりありませんが、AT HOPカードにおいても定期の購入が可能です。料金についてはこちらに記載がありますので、通勤・通学等で毎日使用されるかたは、金額を参照してご購入を検討されてはいかがでしょうか。購入方法については、オンライン、窓口、指定の販売店、トップアップマシーンいづれの方法でも可能です。
以上がトップアップ方法となります。
④返却方法
こちらのリンク先のある、「surrender form」に必要事項を記入し、そちらのPDFデータをMyHop.Service@Myhop.co.nz宛にメールします。その後14日以内にカードの残額が返金されます。なお、カードの残金の有効期限は6年間と長いので、再度戻ってくる可能性がある場合は保管しておくのも良いかと思います。
以上、AT HOPカードの利用方法について書かせて頂きました。
少しでも皆様のご参考になれば幸いです。
